「中野富士見町って、相場はどのくらいなんだろう?」
丸ノ内線方南町支線の中間に位置する中野富士見町駅。知名度は高くないですが、実は3LDKの取引が全体の40%を占める、ファミリー向けに手厚い市場が形成されているエリアです。
国土交通省の取引データをもとに、2025年の62件分の成約価格を解説します。「平均より中央値が高い」という他駅にはない特徴もあわせて見ていきましょう。
このページでわかること
- 中野富士見町駅エリアの成約価格の実態(2025年通年・62件)
- 平均より中央値が高い「逆転」が示す実態
- 3LDKが40%・全件新耐震というエリアの個性
- 5駅比較で3LDKが最も手頃なエリアである事実
- 四半期ごとの価格変動と時期の読み方
データについて
本ページの数値は、国土交通省「不動産取引価格情報」の2025年成約データのうち、中野富士見町駅(東京メトロ丸ノ内線方南町支線)が最寄駅の居住用途(1LDK以上)のマンション取引を集計したものです(62件)。投資向けの1R・1Kは除外しています。同じエリアでも地区・築年数・条件で価格は大きく異なります。あくまで参考値としてご覧ください。また、本データはすべての取引を網羅したものではありません。
中野富士見町駅エリアのマンション売却相場(2025年)
平均成約価格
6,366万円
中央値
7,000万円
最低成約価格
880万円
最高成約価格
1億2,000万円
「平均より中央値が634万円高い」逆転現象
平均6,366万円に対して中央値は7,000万円。平均より中央値が高いのは、880万円・930万円という1960〜70年代築の旧耐震物件が少数含まれ、平均を大きく引き下げているためです。
「実態のど真ん中」を示す中央値で見ると7,000万円。新耐震物件だけに絞ると中央値7,750万円まで上がります。平均の数字だけで「安いエリア」と判断しないことが大切です。
中野エリア5駅の比較(2025年成約データ・中央値)
新中野
5,000万円
60件
中野坂上
5,300万円
95件
富士見町
7,000万円
62件
中野駅
7,500万円
120件
東中野
8,900万円
108件
中野富士見町は5駅の中でちょうど真ん中あたりの価格帯。「知名度は低いが相場は中間層」という実態です。
3LDKが40%の主役。ファミリー向けに手厚い市場
| 間取り | 平均成約価格 | 中央値 | 件数(割合) |
|---|---|---|---|
| 3LDK | 約7,948万円 | 8,000万円 | 25件(40%) |
| 2LDK | 約6,900万円 | 7,100万円 | 16件(26%) |
| 1LDK | 約3,500万円 | 3,000万円 | 5件(8%) |
| 4LDK | 約9,050万円 | 9,050万円 | 2件(3%) |
3LDK 25件すべてが新耐震。最安値5,000万円から
3LDKが62件中25件(40%)と最多。しかもこの25件はすべて新耐震(1982年以降築)でした。旧耐震の3LDKがゼロという点は、ローン審査の面でも買い手にとって安心感があります。
価格帯も5,000万円〜1億2,000万円と幅があり、予算に合わせて選べる選択肢が揃っています。特に子育て世帯が落ち着いた住環境を求めて選ぶエリアとして、根強い需要があります。
3LDKの中央値8,000万円は5駅で最も手頃
中野エリア5駅で3LDKの成約価格を比べると、中野富士見町の位置づけがよく分かります。
| 駅 | 3LDK 中央値 | 件数 |
|---|---|---|
| 中野駅(JR) | 1億2,000万円 | 24件 |
| 中野坂上駅 | 1億2,000万円 | 18件 |
| 東中野駅 | 1億500万円 | 34件 |
| 新中野駅 | 9,200万円 | 3件 |
| 中野富士見町駅 | 8,000万円 | 25件 |
中野駅・中野坂上の3LDKより4,000万円手頃
3LDKの中央値は、中野駅・中野坂上の1億2,000万円に対して中野富士見町は8,000万円。同じ中野区内で、ファミリー向けの広い間取りを比較的手頃に狙えるエリアです。
買う側にとっても「中野エリアで3LDKを探すなら富士見町」という選択肢になりえます。売る側にとっては、こうした買い手心理を把握したうえで価格設定や打ち出し方を考えることが重要です。
築年数別の成約価格
| 築年数区分 | 平均成約価格 | 中央値 | 件数 |
|---|---|---|---|
| 2010年以降(築浅) | 約8,425万円 | 8,500万円 | 20件 |
| 2000〜2009年 | 約6,581万円 | 7,800万円 | 11件 |
| 1982〜1999年 | 約6,306万円 | 6,150万円 | 16件 |
| 1981年以前(旧耐震) | 約3,150万円 | 2,900万円 | 14件 |
旧耐震(1981年以前)は中央値2,900万円と、築浅(8,500万円)の3分の1以下。62件中14件(22.6%)が旧耐震です。ご自身の物件が1981年以前に建てられているかどうかは、必ず確認してください。
一方、新耐震物件(48件)だけで見た中央値は7,750万円。旧耐震が全体平均を引き下げている構造がここでも確認できます。
駅距離別の成約価格
| 駅距離 | 平均成約価格 | 中央値 | 件数 |
|---|---|---|---|
| 徒歩1〜2分 | 約5,793万円 | 7,700万円 | 3件 |
| 徒歩3〜5分 | 約6,693万円 | 7,700万円 | 15件 |
| 徒歩6〜10分 | 約6,227万円 | 6,150万円 | 34件 |
| 徒歩11分超 | 約6,520万円 | 7,400万円 | 10件 |
徒歩1〜2分は件数が3件と少なく、目安程度にご覧ください。3〜5分帯の中央値が7,700万円と最も高く、主要な取引の中心は6〜10分帯(34件)です。徒歩11分超でも中央値7,400万円とまずまずの水準を維持しています。
中野富士見町は駅周辺よりも落ち着いた住宅街エリアの需要が中心であることが、距離帯の分布から読み取れます。
2025年の価格推移:夏に落ちて秋に戻る
| 時期 | 平均成約価格 | 中央値 | 件数 |
|---|---|---|---|
| 2025年1〜3月(Q1) | 約6,400万円 | 7,700万円 | 13件 |
| 2025年4〜6月(Q2) | 約6,489万円 | 7,700万円 | 16件 |
| 2025年7〜9月(Q3) | 約5,388万円 | 5,900万円 | 9件 |
| 2025年10〜12月(Q4) | 約6,632万円 | 6,850万円 | 24件 |
Q3に中央値が5,900万円まで落ちたのはなぜか
Q1・Q2は中央値7,700万円で安定していましたが、Q3(7〜9月)に5,900万円まで下落。件数も9件と少なく、この時期に安値帯の物件が集中して動いたためと考えられます。Q4には24件・中央値6,850万円と回復しています。
件数が少ないエリアほど、どの時期に・どんな物件が動いたかで中央値が大きく振れます。「時期によって相場が違う」と感じた場合も、年間の傾向全体で判断するのが適切です。
中野富士見町で売却価格を左右する3つのポイント
01
平均ではなく中央値・新耐震限定で相場を把握する
平均6,366万円という数字は旧耐震の安値物件に引っ張られています。新耐震物件の中央値は7,750万円。「平均が安いから安く売るしかない」と思い込まないことが大切です。まず自分の物件の築年数を確認してから相場判断してください。
02
3LDKは「中野エリアで手頃なファミリー物件」として強みがある
中野駅・中野坂上・東中野の3LDKが1億円〜1億2,000万円なのに対して、富士見町は8,000万円。子育て世帯が中野区に住みたいと考えたとき、富士見町の3LDKは予算的に現実的な選択肢になります。買い手のターゲット像がはっきりしているため、訴求を絞りやすいエリアです。
03
方南町支線の特性を理解した売り出しを
中野富士見町は丸ノ内線方南町支線の駅で、池袋・新宿・銀座へ乗り換えなしでアクセスできます。一方で「支線」という印象から知名度が低く、立地の利便性が正しく伝わっていないケースも。売り出しの際は「都心直結の利便性」を丁寧に説明することが価格に影響します。
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中野富士見町エリアの販売中物件
よくある質問
平均6,366万円というデータを見ましたが、実際の相場はもっと高いですか?
はい、平均は旧耐震の安値物件(880万円・930万円など)に引っ張られています。実態のど真ん中を示す中央値は7,000万円、新耐震物件だけに絞ると7,750万円です。「平均が低いから安く売るしかない」とはならないケースも多いので、まず築年数を確認することをおすすめします。
3LDKは売れやすいですか?
中野富士見町は3LDKが全取引の40%を占めるファミリー向けの市場です。しかも3LDKの25件すべてが新耐震でローン審査が通りやすく、中野エリア5駅の中で最も手頃な中央値8,000万円であることから、買い手が集まりやすい環境にあります。適正価格で出せれば動きは期待できます。
旧耐震マンションは売れますか?
今回のデータでも14件が成約しています。ただし中央値2,900万円と新耐震(7,750万円)との差は大きく、住宅ローンが通りにくい分、買い手が限定されます。耐震診断・補強の状況によっては評価が上がるケースもあるため、管理組合への確認が先決です。
方南町支線の駅は不便ではないですか?売却に影響しますか?
方南町支線は池袋・新宿・銀座へ乗り換えなしでアクセスできる路線です。「支線」というイメージから利便性が低く見られがちですが、実際は都心への直結性が高い路線です。売り出しの際に路線の利便性を丁寧に伝えることで、買い手の評価が変わるケースがあります。
中野マンション俱楽部に相談すると何が違いますか?
中野エリア専門で活動しているため、中野富士見町の直近成約事例も把握しています。「3LDKなら今どのくらいの価格感か」「旧耐震でも動いた事例はあるか」など、データには出てこない現場の情報をお伝えできます。査定だけのご相談も歓迎しています。
「中野富士見町のうちのマンション、今いくら?」を一緒に確認しませんか
「平均が低いから安いはず」と思い込んでいませんか。築年数・間取り・管理状態によって、実際の価格は大きく変わります。
特に3LDKや新耐震物件をお持ちの方は、データより高い価格がつく可能性もあります。まずはお気軽にご相談ください。